院長のかわら版
先日亡くなられた未来学者A・トフラーが予言した「第三の波(The Third Wave)」=「情報化(IT、デジタル、ネット)社会」が到来して早や20年以上!「ネイティブ」はもちろん私を含めた古い世代も、どっぷり浸かってしまった人たちには「スマホ」はすでに「どこでも何でも当たり前」です・・(私はいまだにガラケーですが・・)
しかし便利さが強調されてきた反面、その「弊害」も目立ってきました。「情報汚染」、「メタボ」とともに「対人コミュニケーション能力の低下」・・
それと私が一番気になっているのが「自分にとって心地よい状況や考え方を好む」裏返せば「ストレスを感じる嫌な状況や受け入れられない考え方を嫌う」風潮が年々高まっていると感じることです。
とくにスマホ(=携帯電話+メール+ネット+ゲーム)が当たり前となった今日「バーチャル(仮想)空間」に入り込んでいる時間が圧倒的に急増し「現実世界」を体験して得られる「常識や知恵」が急速に消え去っていることに憂慮しています・・
何事も「バランス」が重要です。「何もかも」は極端すぎるのではないでしょうか・・?
塚本 利雄
2018-03-09 09:24:00
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慢性的な大量飲酒は、あらゆる種類の認知症、特に早期発症型の認知症の主要な危険因子であることが、公衆衛生に関する専門誌「ランセット・パブリック・ヘルス(Lancet Public Health)」に発表された研究論文で明らかになった。
研究者らがフランスの早期発症型認知症の5万7000件以上の症例を調査した結果、半分を優に超える数がアルコール関連、またはアルコール乱用の診断が追加されたものであることが判明した。全体として、アルコール摂取障害は、あらゆる種類の認知症でリスクが3倍高くなることに関連付けられた。(アルツハイマーその他の認知症は、65歳未満での発症は早期とされる)
従来の研究では、認知機能に対するアルコールの影響については結論が出ていなかった。一部の研究では、少量から中量の飲酒には利点がある可能性を示しているが、他の研究では、大量飲酒は認知症のリスクを上昇させると結論づけている。
世界保健機関(WHO)は「慢性過剰飲酒」の定義として、男性で基準量の6杯かそれ以上である1日当たり純アルコール60グラム以上(アルコールドリンク約6杯以上に相当)、女性で40グラム以上としている。
今回の調査では、研究者らは2008年から2013年に認知症と診断されたフランスの成人100万人以上の医療記録を精査した。
その結果、アルコールとの関連が統計学的に明白であることが示されたため、論文著者は検査の実施や大量飲酒への介入、アルコール依存症治療などを提案している。
■大量飲酒は「主要な危険因子」
これまでの研究でも、「大量飲酒」や「喫煙」と「うつ病」、「学歴の低さ」は、認知症の危険因子としての関連性が確立されている。
今回の研究は、フランス全土の病院の6年間にわたる患者の退院記録に基づいたもので、稀な認知症と関連する疾病の患者や若年の精神障害の人々は対象者から除外されている。
研究論文の主著者 Michael Schwarzinger 氏は、「認知症の原因としてのアルコール摂取障害が負う割合は、これまで考えられていたよりずっと大きい」と指摘している。
2018-03-02 09:38:00
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米国の中高生100万人超を対象とした調査データの分析から、スマートフォン(スマホ)などのデジタル機器の利用時間が長い中高生は、利用時間が短い中高生に比べて「自分は幸せだ」と感じている割合が低いことが示された。この結果を踏まえ、研究を実施した米サンディエゴ州立大学心理学教授の Jean Twenge 氏らは「中高生のデジタル機器の利用時間を制限する必要がある」と指摘している。
Twenge 氏らは今回、1996~2016年に米国の中学2年生、高校1年生および3年生の男女110万人を対象に実施された調査データを分析した。この調査ではスマホやタブレット、パソコンといったデジタル機器の利用時間とともに「人と直接会う」「スポーツを楽しむ」「新聞や雑誌を読む」といったデジタル機器を利用しない活動の時間、さらに幸福度(自尊心や自分の生活に対する満足度、自分は幸せかどうかといった3つの側面で評価)についてデータが収集された。
その結果、全般的にデジタル機器の利用時間が長くなるほど、またデジタル機器を利用しない活動の時間が短くなるほど幸福度が低くなることが示された。最も幸福度が高いのは、デジタル機器を利用する時間が1日当たり1時間未満の中高生であることも分かった。
さらに1990年代以降、米国ではデジタル機器の利用が広がるにつれて中高生の幸福度が低下し、特に米国民のスマホ所有率が50%を超えた2012年を境に中高生の幸福度が急速に低下したことも明らかになった。
今回の研究結果を踏まえ、Twenge 氏はデジタル機器の使用時間は2時間以内に制限し、友人と会ったり運動したりする時間を増やすよう助言。こうした心掛けは「より幸せな気持ちをもたらすはずだ」としている。
一方、米レノックス・ヒル病院の精神科医である Matthew Lorber 氏は、この研究結果について「因果関係を証明したものではないが、デジタル機器の長時間利用には注意が必要であることがあらためて示された」と説明。また「親には子どものデジタル機器の使用を制限し、他人との対面での交流や運動を促す重要性を再認識させるきっかけとなるのではないか」としている。
2018-03-02 09:37:26
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